台風の大雨による洪水で避難… 息子たちとの成長(後編)


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台風21号の大雨… 洪水で避難… 息子たちとの成長(前編)からの続きです。



避難所から帰宅するとき、夫が車を体育館の入口に寄せるのを待つ間、長男の誠がみんなの荷物をいくつも肩にかついで運んでくれました。


誠は標準よりもすごく小さな小学一年生なのに、背中がとても大きく見えた!


わが子ながら、めっちゃカッコええ青年みたい! と思った。




いつの間に、こんなに頼りがいのあるたくましい子に成長していたのだろう…


家では、だらしないところばかりが目について、つい口うるさく小言ばかり言ってしまうのに…


ほんとは、しっかり頑張ってきたんだよね、毎日毎日…



5歳すぎまで一人っ子だった誠に、弟のあいちゃんが生まれて来てから、毎日お手伝いしてくれたよね。


ほんとうに、いつもありがとうね。




少なくとも、わたしは小学一年生では、自分が疲れていようといまいと、こんなふうに頑張って家族のことを助けることなんてできなかったもの。


息子を心の底から尊敬するのと同時に、これまでの自分のわがままな生き方に対して自己嫌悪や罪悪感がふつふつと湧き出てきてしまった。



でも、3週間くらい心の奥のネガティブな想いに向き合って悶々としていて、大切なことに気づけた。



夜中に毛布をたたんでいる誠の写真を観ていたら、ひどく疲れている顔をしていた。


その顔を見ていたら、わたしが「もうちょっと役に立とうとしてよ!」と怒ったことがあったし、わたしの「役に立たないと駄目」という想念の影響をいつも受けていたから、もしかしたら無意識に無理をさせてしまったのかもしれない……と申し訳ない気持ちになった。



けれども、あのときの誠から感じられていたのは、褒められたいからとか、認められたいからとか、ましてや、ちゃんとやらないと怒られるから……、などの自分がどう思われるかというエゴからではなく、誠実な気持ちから主体的に今の自分のなすべきことを “自然” にやり遂げていく純粋なエネルギーだった。



「4時間もあいちゃんの面倒を見てくれたり、毛布をたたんでくれたり、荷物を担いでくれたり、誠も眠くて疲れていたのに、どうしてあんなに頑張ってくれたの?」

と聴くと


「お父さんとお母さんが疲れていたから、誠も疲れてたけど頑張ったんだ」

と言っていた。




「役に立たないと駄目」 という固定観念を、息子にまで押し付けてしまう自分が嫌だった。


だから、可哀想とか罪悪感とかのネガティブな想いでの共依存の人間関係から自立して、愛や感謝のポジティブな想いでの相互依存関係を築けるようになりたかった。


そのために、誠が生まれてから7年間、子ども時代からのネガティブな想いをたくさんデトックスし続けて来た。



けれども、いまだに……


子どものときからずっと

「母の役に立てない自分は、駄目だ」

と思い込んで生きていたことに気づいた。



「役に立たない自分は、駄目だ」

という罪悪感から

とにかく、ひたすら

「もっともっと……頑張らなくては、駄目だ」

と思い込んでいた。



だけど、息子がこんなにすばらしい人に成長しているのを観て、なにも自分の駄目なところをなくすことに執着する必要ないんだ……と腑に落ちた



たとえ家事や育児を睡眠4、5時間で毎日どんなに精一杯に頑張ったとしても、「自分はどこか欠落している駄目な人間のまま」 のような気がして、家事や育児以外に 「もっと頑張って、もっと役に立つ人間にならなければ!」 と思っていたのは、「母に対する罪悪感」 というエゴが作った幻想だった。



誠心誠意、子どもたち家族と向き合うことは、自分自身と向き合うことになっていた。


そして、おたがいに必要な影響を与え合って、自ずとそれぞれに向上していく力になっていたんだ。



一つひとつが、かけがえのない体験なんだよね。




「罪悪感を解消するために、駄目な自分を変える」

というマイナスの努力を続けるのではなく、自然に湧いてくる向上心から、楽しい努力をしていこう。




子どものときは、苦労して育ててくれている母に何もできない自分…


家を出てからは、苦労している母に何もできない自分…


そんな自分だとしても


そんな自分だからこそ……


罪悪感なんていう小さなエゴからではなく、純粋に愛と感謝から誠実に行動していこう




ただ 泣いて


ただ 笑って


ただ よろこびを感じて


ただ 一緒に生きていけたら


ただただ 最高にうれしい……


……楽しい




生んでくれて 

育ててくれて 

ありがとうございます


台風が通過した10月23日


夕陽に輝く赤木川の

潜水橋の近くの川原で


わあ! 水が冷たいーっ!



2017年11月22日の日記



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