「さんぽ」
以前セミナーで、田舎の暮らしは、都会より忙しい(いそがしい)と聞いた。
それは、生活の場でやることが多いと言うことだ。
薪を割ったり、炭を熾したり、畑の手入れをしたり、季節の準備をしたり、家の修繕をしたり。
あと移動距離が長いことかな?
近所付き合いや、寄り合いが多いなんてのもあるな。
妻にそれを話すと
「田舎に行っても忙しいのか~」
と言ったので
「それは違うよ」
と答えた。
例えば
都会の幹線道路の交差点で、行きかう車を見ながら信号待ちして、信号が変わったとたん、すんごいスピードで行きかう人、人、人!!
たか~い空の雄大に広がる田んぼのあぜ道で、鳥の鳴き声が聞こえ、腰の曲がったお婆さんが、まるでスローモーションのようにゆっくりゆ~っくりと歩いている情景。
まるで全く別の時空間だ。
流れている時間が全然違う。
僕はいつの頃か? 歩くのが異常に早くなった。
都会の人は歩くのが早いと言われているが、その中でも群を抜いて早い。
「散歩をする」という感覚が全くない。
歩くことは単なる移動手段だ。
車の運転をする機会が多い人生だったが、「ドライブを楽しむ」なんていう感覚は全くない。
運転も単なる移動手段である。
バスタイムを楽しむという習慣もない。
風呂は身体を洗う場所。
シャワーで充分だ。
季節の準備なんてしたことがない。
「いそがしいっす」「金無いっす」が口癖で、いつも時間とお金に振り回されてきた半生であった。
「忙しい」という字は「心を亡くす」と書く。
僕は都会で心を亡くしてしまったようだ。
「人間には、平等に一日24時間という限られた時間がある」と言われているが、僕はそれを信じない。
年齢とともに時間の流れは速くなっていくし、環境によっても時間の流れは変わる。
僕は田舎に心を取り戻しに行く。
ゆっくり散歩をして、ゆったり温泉に浸かって、日本に昔からある季節の準備をして、丁重に丁重に暮して行きたいと思う。
2017/2/11 更新 夫のブログより転載
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